191号 テイスティングコメント 【前半/全2回】

June 12, 2023

from Issue 191

テイスティング:ベサニー・ワイマーク、クリストファー・コーツ


世界のウイスキー業界を代表する評論家が、最近発売された多彩なカテゴリーのボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。今回紹介する中にも、きっとあなたを魅了する銘酒があるだろう。

※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。


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Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。


推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。

※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。

グレンリベット 21年  21年  43.0%

  • 蒸溜所名: グレンリベット蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • 価格帯: £181〜
  • 入手可能場所: 全世界

ベサニー・ワイマークSCORE8.0

香り
スパイスたっぷりの英国風クリスマスビスケット、塩キャラメル、洋ナシの砂糖煮、バニラシュガー。かすかに木の芳香がついたキャンドル。生のピザ生地、クローブ、ブリオッシュのパン、バタープディング。
口当たりはライトボディからミディアムボディ。ブリオッシュ、焼けたレーズン、カカオ100%のチョコレート、ミルクとハチミツ入りの紅茶。ローズマリーのハーブ風味、かすかにラム肉のロースト。キャラメルと甘いオーツ麦のビスケット。
フィニッシュ
余韻の長さはミディアムから長め。ラム肉、濡れたミント、フレッシュな生のリンゴ。
コメント
複雑な香味のウイスキー。美味しい料理のような風味と甘さの間で、ちょうどよいバランスがとれている。

クリストファー・コーツSCORE8.5

香り
ピーチ味のグミキャンディ、ジェリーベイビー、ブラックベリータルト、かすかなスペアミント。イチジク、ヒノキ、紅茶、わずかにムスクを思わせる匂い。チョコレートで包んだトフィー、テリーズのチョコレートオレンジ。
口当たりはミディアムボディからフルボディ。ハチミツ入りの紅茶、ブラックベリージャム、生のプラム、ミルクチョコレートのチップが入ったトフィービスケット。ニューヨーク風のチーズケーキ、砂糖漬けにしたオレンジ、オレンジの果皮油。
フィニッシュ
余韻は長くてオイリーな後味。トフィーのような印象が残る。
コメント
バランスに優れ、洗練された香味のウイスキー。おかわりしたくてたまらない味わい。素晴らしい出来栄え。



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