WBA2013 ワールド・ビア・アワード2013結果発表
世界各地のビールの中から「世界一のビール」を決めるワールド・ビア・アワード(WBA)。
ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)を開催する英国パラグラフ・パブリッシング社によるビールの世界的コンペティションだ。
4段階のステージにわたる厳しい審査の結果、今年の「世界最高峰ビール」が決定、本国との同時発表(英国時間27日14時)となった。
残念ながら国産ビールが世界ナンバーワンとはならなかったが、わらび座 田沢湖ビール「ラオホ」がワールド・ベスト・フレーバードビールを、箕面ビール「インペリアルスタウト」がワールド・ベスト・スタウト&ポーターをそれぞれ受賞し、8つあるうちの2つのカテゴリーで世界最高峰に輝いた。
全8カテゴリーの受賞ビールの中から1つえらばれる世界ナンバーワン「ワールド・ベスト・ビール」には、チェコのプリマートル・ヴァイツェンビアが選ばれた。
ワールド・ベスト・ビール
World’s Best Beer
ピヴォ・ナホト プリマートル・ヴァイツェンビア
<チェコ共和国> 5.0%
Pivovar Náchod Primator Weizenbier
カテゴリー別受賞銘柄は以下の通り。
ワールド・ベスト・ダークビール
World’s Best Dark Beer
マルールブルワリー マルール12 <ベルギー> 12%
Malheur Brewery Malheur 12
ワールド・ベスト・フレーバードビール
World’s Best Flavored Beer
わらび座 田沢湖ビール ラオホ <日本> 7.5%
Warabiza Tazawako Beer Rauch
ワールド・ベスト・ラガー
World’s Best Lager
シャープスブルワリー シャープス・コーニッシュピルスナー
<イギリス> 5.2%
Sharp’s Brewery Sharp’s Pilsner
ワールド・ベスト・ペールエール
World’s Best Pale Beer
メゾン・ド・ブラッセリー テュ <ベルギー> 5.4%
Maison de Brasseur Thou
ワールド・ベスト・サワービール
World’s Best Sour Beer
ブルワリ・リンデマン リンデマン オールド・クリーク・キュベ・ルネ
<ベルギー> 6.0%
Brouwerij Lindemans Lindemans Old Kriek Cuvee Rene
ワールド・ベスト・スペシャリティビール
World’s Best Specialty Beer
ル・トゥル・デュ・ディアブル ラ・ブレテューズ・ブラッサン・スペシアル
<カナダ> 7.3%
Le Trou du Diable La Bretteuse Brassin Special
ワールド・ベスト・スタウト&ポーター
World’s Best Stout & Porter
箕面ビール インペリアルスタウト <日本> 8.5%
Minoh Beer Imperial Stout
ワールド・ベスト・ウィートビール
World’s Best Wheat Beer
ピヴォ・ナホト プリマートル・ヴァイツェンビア <チェコ共和国> 5.0%
Pivovar Náchod Primator Weizenbier
今回の審査を行ったアドリアン・ティアニー・ジョーンズ氏は
「シャープス・ピルスナーがラガー部門で勝ち残ったことは称賛に値する。英国のラガー の品質はもはや馬鹿にされるものではないということだ。さらに、チェコのプリマートルのヴァイツェンがワールドベストになったというのも非常に興味深い。ヴァイツェンの本家であるドイツの隣国であり、さらにチェコではこのカテゴリーのビールが生産はほぼ途絶えたと思われていたのだ。ベルギービール2種は各カテゴリーで独特の強さを発揮した。フランスとカナダの文化を備えたル・トゥル・デュ・ディアブルにもお祝いを述べたい。さらに日本のビールが2つのカテゴリーで最高峰となったことは、日本のクラフトビールが世界中の優れたビールと肩を並べただけでなく、それをも超えられる存在となったことを証明している」
とコメントしている。
本年は30か国 以上の国から600に上る銘柄のエントリーがあり、非常に厳しい審査となったとパラグラフ・パブリッシング社。
WBAの審査は全てブラインド(銘柄名・材料などの情報を審査員に知らせず行うテイスティング方式)で行われ、4段階のステージから構成される(右表参照)。
ビール業界の評論家・専門家などが審査員となり、あらゆるスタイルのビールを公平・正当に評価するためのシステムをとっている。
アジア、アメリカ、ヨーロッパの各地域にて、カテゴリー内でさらに細かく分けられたスタイル別予選となる第1ステージを行う(例:ラガーカテゴリー内ではピルスナーやダークラガーなどのスタイルに分けられる)。ここで勝ち残ったビールは地域別のベストスタイル受賞となり、第2ステージに進む。
第2ステージでは各地域から勝ち進んできたベストスタイルビールを競わせる。ここでワールド・ベスト・スタイルが決定、第3ステージへ進出となる。
第3ステージではワールド・ベスト・スタイルをカテゴリーごとに審査、そこで最終的に各ワールド・ベスト・カテゴリーが決定。
さらに第4ステージでは、8つのカテゴリー別ワールド・ベストを総合的に審査、ついに世界ナンバーワンが選ばれるのである。
ワールド・ベスト・スタイル(第2ステージ)の受賞銘柄(国産)は以下の通り。
【ダークビールカテゴリー】 ワールドベスト・バーレイワイン World’s Best Barley Wine 瓢湖屋敷の杜ブルワリー スワンレイクバーレイ Swan Lake Barley |
【フレーバードビールカテゴリー】 ワールドベスト・スモークド World’s Best Smoked 田沢湖ビール ラオホ Tazawako Beer Rauch <ワールド・ベスト・フレーバードビール受賞> |
【ラガーカテゴリー】 ワールドベスト・ドッペルボック World’s Best Doppelbock 富士桜高原麦酒 さくらボック Fujizakura Heights Beer Sakura Bock ワールドベスト・ジャーマンペール World’s Best German Pale 富士桜高原麦酒 ピルス Fujizakura Heights Beer Pils |
【ペールビールカテゴリー】 ワールドベスト・アンバー World’s Best Amber 瓢湖屋敷の杜ブルワリー アンバースワンエール Amber Swan Ale ワールドベスト・IPA World’s Best IPA サンクトガーレン YOKOHAMA XPA SanktGallen YOKOHAMA XPA ワールドベスト・インペリアルIPA World’s Best Imperial IPA 箕面ビール W-IPA Minoh Beer W-IPA ワールドベスト・ケルシュ World’s Best Kölsch 田沢湖ビール ケルシュ Tazawako Beer Kolsch |
【スタウト&ポーターカテゴリー】 ワールドベスト・インペリアル World’s Best Imperial 箕面ビール インペリアルスタウト Minoh Beer Imperial Stout <ワールドベスト・スタウト&ポーター受賞> |
また、同時に行われたラベルアワードでは、
ワールドベスト・ラベルはデシューツ ザ・ディシデント(アメリカ)、
アジア地区でのアジアズ・ベスト・ラベルは富士桜高原麦酒 ラオホが獲得した。
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