「ウッドフォードリザーブ モルト」が数量限定で発売中
ケンタッキー有数の歴史を持つバーボンメーカーが、モルト原料のウイスキーを発売した。スコッチスタイルとは一線を画したケンタッキーストレートモルトウイスキーは、いったいどんな味わいなのだろうか。
文:WMJ
エライジャ・ペッパーが1812年に小さなファームディスティラリー(農場蒸溜所)として創業し、ケンタッキーバーボンの中でも屈指の歴史を誇るウッドフォードリザーブ蒸溜所。200年以上の伝統を継承するだけでなく、手づくりにこだわった高品質なクラフトバーボンを意欲的にリリースして新世代のファンにも愛されている。
このたび日本でも発売された「ウッドフォードリザーブ モルト」は、禁酒法以前につくられていた伝統的なアメリカンスタイルのストレートモルトウイスキーを現代によみがえらせた味わいだという。モルトウイスキーといっても、スコッチウイスキーのような100%大麦モルト原料のウイスキーではない。バーボンやライウイスキーと同様に、米国のストレートモルトウイスキーは原料の51%以上に大麦モルトを使用したウイスキーのことを指す。
マスターディスティラーのクリス・モリス氏によると、「ウッドフォードリザーブ モルト」のマッシュビル(原料構成)は、大麦モルト51%、コーン47%、ライ2%という構成。アメリカンウイスキー特有のコクとバランスを重視した、バーボンファンのためのモルトウイスキーといってもいいだろう。この51%の大麦モルトには、ウッドフォードリザーブ本来の味わいにリッチなフレーバーと複雑さを加え、持ち前のナッツ香を強調する効果があるとモリス氏は言う。
禁酒法以前のスタイルを現代的に解釈したフレーバー
気になる味わいについて、マスターディスティラーのクリス・モリス氏が説明してくれた。
「3種類の穀物を原料にしたレシピはケンタッキー州でもクラシックなスタイル。モルト中心の構成にコーンとライも含まれており、チャーを施した新樽で5年以上熟成することによって、歴史上例を見ない複雑な風味でモルトウイスキーの潜在力を引き出しました。禁酒法以前のケンタッキーモルトウイスキーから受け継いだ過去のノウハウに現代的な解釈を加え、幅広い層の嗜好を間違いなく楽しませてくれるフレーバー構成になっています」
香りはやわらかなナッツ香にキャラメルやミルクチョコレートを思わせる印象。リンゴ、ドライフルーツ、トロピカルフルーツなどの重層的なフルーツ香もある。スパイス、ミント、黒糖などの匂いが混ざりあって、トーストしたオーク樽由来のリッチな感触に包まれる。
口に含むと、ダークチョコレートとキャラメルでコーティングされたナッツのような味わい。ココアパウダーやスパイスを思わせるドライな印象もある。バラエティ豊かなフルーツとココナッツの風味が軽やかで、鮮やかなオーク香が寄り添っている。後味では特にナッツの余韻が強調されている。
ウッドフォードリザーブらしく、伝統と革新を融合させたケンタッキーストレートモルトウイスキー。日本国内2,750本の数量限定で、11月4日から発売されている。
ケンタッキー州最古の蒸溜所から生まれるスモールバッチのスーパープレミアムバーボン。ウッドフォードリザーブの商品情報はこちらから。
WMJ PROMOTION