超高級バーボン「ウッドフォードリザーブバカラエディション」が発売

May 13, 2020

プレミアムバーボンウイスキーのウッドフォードリザーブが、数量限定の商品2種類を同時発売した。ひとつはクリスタルブランドのバカラとコラボした超高級商品。もうひとつはケンタッキーダービーへのトリビュート商品だ。

文：WMJ

今から200年以上前の1812年に創業され、ケンタッキーバーボンの中でも屈指の歴史を誇るウッドフォードリザーブ蒸溜所。近年はその伝統だけに固執することなく、手づくりにこだわった高品質なクラフトバーボンの象徴として新世代のファンにも愛されてきた。イトスギの木桶による発酵や、ポットスチルでの3回蒸溜といった昔ながらの製法を継承しながら、少量生産のプレミアムバーボンウイスキーを世に送り出している。

そんなウッドフォードリザーブから、このたび２つの特別ボトルが数量限定で発売された。

そのひとつである「ウッドフォードリザーブバカラエディション」は、クリスタルの最高峰ブランドとして名高いフランスの名門「バカラ（Baccarat）」とのタイアップ商品。バカラ社製のデキャンタを使用し、アルコール飲料のブランドとして初めて「Baccarat」の名を冠した商品である。参考小売価格21万円、日本での販売数量40本という超豪華なバーボン。プレミアムな「ウッドフォードリザーブ」の中でも、最高峰のアメリカンウイスキーと呼べる逸品だ。

その外見だけでなく、中身もゴージャスの一言だ。ウッドフォードリザーブ蒸溜所の原酒を厳選し、10年以上ブランデーを熟成した「コニャックXO」の樽で約1年間さらに後熟を施したもの。バーボン樽のアメリカンオークと、コニャック樽のフレンチオークがそれぞれ異なった樽香を放って調和し、エレガントなバニラとダークチョコレートの風味を奏でてくれる。複雑で芳醇なフルーツ香やほのかなスパイス香は、21世紀のアメリカンウイスキーが到達した新境地といえるだろう。キャラメルや洋菓子を思わせる、リッチでクリーミーな味わいも魅力的である。

ケンタッキーダービーを記念した特別ボトルも同時発売

同時に発売されたもうひとつの特別ボトルは、「ウッドフォードリザーブケンタッキーダービー2020」である。ケンタッキーダービーといえば、ケンタッキー州で開催されるアメリカ最大級の競馬レース。「スポーツ界の偉大なる2分間」として、古き良きアメリカ文化を体現する存在だ。ウッドフォードリザーブ蒸溜所は、このビッグイベントのメインスポンサーを務めている。

毎年発売されるオリジナルの「ウッドフォードリザーブケンタッキーダービーボトル」は、年ごとにデザインが異なるため希少価値の高いコレクターズアイテムとしても知られてきた。今回、ラベルの躍動感あふれる水彩画を描いたのは、ルイビルに住む画家のリチャード・サリバン。かつてはMLBのアトランタ・ブレーブスでプレーした生粋のアスリートでもある。怒涛のように蹄を鳴り響かせてゴールラインを駆け抜ける馬たちの背後には、競馬ファンの聖地チャーチルダウンズ競馬場のシンボルである2つの尖塔が描かれている。

中身はマスターディスティラーのクリス・モリスが生み出したスモールバッチのプレミアムバーボン。容量が1,000mlで、アルコール度数もやや高めの45度に設定されている。ケンタッキーダービーの風物詩であるミントジュレップにして楽しんでみてもいいだろう。豊かな風味と、どこまでも滑らかな味わいがウッドフォードリザーブの真骨頂だ。