熟成の魅力あふれるワイルドターキーの特別ボトル
11月に数量限定で新発売されるバーボンウイスキー「ワイルドターキー マスターズキープ ディケイド」。昨年よりワイルドターキーのマスターディスティラーを務めるエディー・ラッセル氏が、10年以上熟成した原酒の魅力を打ち出したウイスキーファン垂涎のボトルだ。
文:WMJ
1869年創業のリピー蒸溜所を起源とし、ケンタッキー州でも指折りの歴史と伝統を誇るワイルドターキー蒸溜所。原料の味わいを最大限に生かすこだわりの製法を守り続け、アメリカをはじめ世界中のウイスキーファンから高く評価されているのは周知のとおりだ。
そんなケンタッキーバーボンを代表する蒸溜所で、新しい時代が動き出したのは昨年2015年1月のこと。禁酒法以前からウイスキーづくりに携わり、マスターのなかのマスターと慕われる父ジミー・ラッセル氏(現ワイルドターキー蒸溜所責任者)に代わって、栄誉あるワイルドターキーの4代目マスターディスティラーに就任したのがエディー・ラッセル氏である。
3人兄弟の末っ子として生まれたエディーことエドワード・フリーマン・ラッセル氏は、1981年6月5日に出生地ケンタッキー州ローレンスバーグでファミリービジネスの手伝いを始めた。当初は草刈り、樽の移動、瓶の処分などの力仕事に従事し、時間をかけてウイスキーづくりの全行程を経験。勤続20年となる頃には、樽熟成と貯蔵庫管理の責任者ととなってワイルドターキーの屋台骨を支え、2010年にはケンタッキーバーボンの殿堂入りを果たしている。
エディー氏は高品質なニューボトルを積極的にリリースしてきた。父ジミー氏の勤続60周年を記念し、息子のエディー氏が長期熟成原酒をブレンドしたのが「ワイルドターキー ダイヤモンドアニバーサリー」(日本では昨年発売)。また今年3月に日本でも発売された「ワイルドターキー 17年 マスターズキープ」は、エディー氏がマスターディスティラーとして初めてリリースした記念すべきボトルで、絹のような滑らかさとほのかな甘さが特長だった。
そして今回発売される「ワイルドターキー マスターズキープ ディケイド」は、エディー・ラッセル氏自身の蒸溜所勤続35年を祝うボトル。マスターズキープのラベルのもと、10~20年というバーボンとしては極めて長期の熟成を経て、見事なバランスと力強さを持ったウイスキーに仕上がった。アルコール度数52%の力強い味わいが特長で、キャラメルやバニラを思わせる香りと、しっかりとした余韻が楽しめる。
エディー・ラッセル氏の夢を叶えた、もうひとつの貯蔵庫
父の伝統を守りながら、独自のこだわりを活かして新しいウイスキーファンの期待にも応えたい。そんなエディー氏が特に重視してきたのは「熟成」だった。そもそもワイルドターキーは、深みのある味わいを実現するために低いアルコール度数で蒸溜と樽詰めをおこない、ボトリング時の加水量を最小限に抑えるという熟成重視のアプローチを伝統としている。
パッケージを見てみよう。羽ばたく七面鳥を描いたボックスのラベルには、エディー・ラッセル氏の手書きでウイスキーのプロフィールが書かれている。104プルーフ(52%)、ノンチルフィルター、原酒の熟成期間は10~20年。そして「マックブレーヤー・リックハウス(貯蔵庫)から高品質なバーボンのバレルだけを個別に厳選」との記載もある。この「マックブレーヤー・リックハウス」とは、ローレンスバーグにあるワイルドターキー所有の貯蔵庫のことである。同じマスターズキープでも、先発の「17年」はローレンスバーグとフランクフォートの2箇所の貯蔵庫で熟成された長期熟成原酒をブレンドしたもの。今回の「ディケイド」は、ローレンスバーグの木造の貯蔵庫だけで熟成された原酒を厳選してボトリングした。
力強くスパイシーなワイルドターキーの特長を継承しながら、長期熟成などのプレミアムなボトルも世に送り出そうというのがエディー・ラッセル氏の方針だ。重要視している日本市場についても、「知識が豊富で、味覚の鋭い人が多く、長期熟成品の良さや違いを感じ取ってくれるので、ワイルドターキーにとって非常に大切な国」と語ってくれた。ワイルドターキーで定番の「8年」や「13年」が、今や日本限定ボトルであるということは意外に知られていない。
まさにエディー氏の夢のゆりかごから、満を持して生まれた長期熟成のバーボンが「ワイルドターキー マスターズキープ ディケイド」である。深まる秋の夕べに、じっくりと味わってみたい。
ワイルドターキー
|
ワイルドターキーがこだわる伝統のウイスキーづくりや、多彩な商品ラインナップを詳細に解説した公式ブランドサイトはこちらから。
WMJ PROMOTION