アイコンズ・オブ・ウイスキー/アメリカ 発表【前半/全2回】
アイコンズ・オブ・ウイスキーのアメリカ版が発表となった。今回はまずその前半をご紹介する。ウイスキーを象徴する人と場所の探求は続く。
今年は米国だけでなく世界的にも、バーボンにとって、またウイスキー全般にとって信じ難いほど素晴らしい年だった。市場の需要は品不足が出るほど大きく、国内外でブランドが買われ、新しい蒸溜所の建設やビジターセンターの拡張が続き、さらにクラフトウイスキー産業が急成長した。確実に最も有望な未来の兆しだ。
風潮も慎重な前進といったところから新しいリリース、新しいエクスプレッション、そして新しいブランドを、大胆に、確固として探求する方向へと変化している。それでは、受賞者をご紹介しよう。
ウイスキーディスティラー・オブ・ザ・イヤー
フォアローゼズ
ジム・ルートリッジと彼のチームは、10種類の異なるマッシュビルと4種類の酵母から複雑さ、バランス、そしてとりわけテイストを引き出すという驚くべき仕事をしている。
ジムの技術と忍耐強さという助力があってフォアローゼズは長年にわたり実に傑出したウイスキーをつくり続けている。
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バッファロートレース
ノミネート
ビーム・グローバル
ブラウンフォーマン
ヘブンヒル
ウッドフォードリザーブ
ディスティラリーマネージャー・オブ・ザ・イヤー
グレッグ・デイヴィス(メーカーズマーク)
グレッグはビル・サミュエルズ・シニアがこの蒸溜所を創設したときのマスターディスティラー エルモ・ビームに始まる、長い歴代リストの最後に名を連ねる。
メーカーズマークの卓越性と一貫性を維持することでディスティラーの伝統を守ってきた。さらにグレッグは、新製品「メーカーズマーク46」の成功に尽力した。
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ドニス・トッド (ガリソンブラザーズ)
クラフトウイスキー・ディスティラー・オブ・ザ・イヤー
コルセア・ディスティラリー
コルセアはアメリカ市場で今、最もクリエイティブかつ革新的な蒸溜所のひとつだ。
ここのウイスキーはなかなか手に入らないが、探すだけの価値は必ずある。
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バルコンズ・ディスティリング
ノミネート
ブレッケンリッジ・ディスティラリー
ドライフライ・ディスティリング
ガリソンブラザーズ
グレートレイクス・ディスティリング
コーヴァル・ディスティラリー
スムーズアンブラー・ハンドクラフテッド・スピリッツ
タティルタウン・ディスティラリー
アメリカンウイスキー・アンバサダー・オブ・ザ・イヤー
ゲーブル・エレンツォ(タティルタウン・ディスティラリー)
並外れた努力をもってクラフトウイスキーの1ブランドを市場に出し、大手メーカーの領域にまで広めた。
ゲーブルは業界で認められ、クラフトディスティラーからADI(アメリカン・ディスティリング・インスティチュート)で講演するまでに成長した。
ノミネート
クリス・モリス(ウッドフォードリザーブ)
デービッド・パーキンズ(ハイウェスト・ディスティラリー)
チップ・テイト(バルコンズ・ディスティラリー)
アル・ヤング(フォアローゼズ)
ウイスキー・リテイラー・オブ・ザ・イヤー(単一店舗)
ジュリオ・リカーズ(マサチューセッツ、ウェストボロー)
ジュリオの取り組みはウイスキー業界の促進というレベルをはるかに超えるばかりか、プライベートボトリングまで行っている。
また、顧客向けのロッホ・アンド・キー・ソサエティというクラブは定期的にテイスティング会を開いている。
パークアベニュー・リカーショップ(NY)
世界中のウイスキーを集めた膨大なストックを持つパークアベニューは、長年にわたりアメリカのトップ・リテイラーに数えられる傑出した存在だ。
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フェデラル・ワイン・アンド・スピリッツ
ノミネート
ハイタイム・ワインセラーズ
K&Lワイン・マーチャント
ウイスキー・リテイラー・オブ・ザ・イヤー(複数店舗)
ビニーズ・ベバレッジ・デポ
ビニーズは顧客の知識向上に務め、変わったウイスキーを見つけては在庫を拡大するという優れた仕事をしている。
次点
トータル・ワイン・アンド・モア
ノミネート
スペックス・リカーショップ
【後半に続く】
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