サントリー「響21年」が、ISC「トロフィー」を4年連続受賞
イギリスで開催される世界的な酒類コンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」が、部門最高賞である「トロフィー」を発表。ジャパニーズウイスキー部門のトロフィーは、サントリー「響21年」が受賞した。
文:WMJ
7月6日、ロンドンで開催された世界的な酒類コンペティション「第21回インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」(以下ISC)の授賞式において、サントリーの「響21年」がジャパニーズウイスキー部門における最高賞「トロフィー」を受賞した。
サントリーは、すでに5月の発表でブレンデッドウイスキーの「響21年」「響17年」「響MELLOW HARMONY」(終売)、シングルモルトウイスキーの「白州25年」「白州18年」がISC 2016の金賞を受賞しており、そのなかでも「響21年」は、ジャパニーズウイスキー部門における特に優れた商品として最高賞の「トロフィー」を受賞することになった。同商品のトロフィー受賞は、2013年以来4年連続4回目となる。
今回の受賞によって「響21年」は、2004年、2006年、2007年、2008年に4度トロフィーを受賞した「響30年」に受賞回数が並んだ格好になるが、4年連続の受賞は初の快挙である。シングルモルトの「山崎18年」「白州25年」がトロフィーを受賞した2012年以来、サントリーは5年連続でISCのトロフィーに輝いている。今回のトロフィーを直接受け取ったサントリーの福與伸二チーフブレンダーが、喜びのコメントを発表した。
「このような名誉ある品評会での受賞を素直に喜ぶとともに、世界でも高く評価いただけるレベルにまでに育てていただいた日本の消費者、バーテンダー、その他ウイスキーにかかわるすべての皆様に感謝いたします」
ブレンド技術と品質を厳正に評価
ISCは毎年イギリスで開催される世界規模のコンペティション。その花型ともいうべきウイスキー部門は、世界のウイスキー蒸溜所から一流のブレンダーやディスティラリーマネジャーら10名を集め、世界中からエントリーされた500品以上のウイスキーをブラインドテイスティングによって審査する。
ウイスキーづくりのプロフェッショナルたちが卓越した味覚と嗅覚で厳正に品質を評価するため、世界でも有数の権威あるコンペティションとして知られているISC。なかでも傑出した商品だけに与えられる「トロフィー」の価値は極めて高い。「響21年」の4年連続トロフィー受賞について、福與氏は「ウイスキーを育む日本の自然と、それを生かすための丁寧なものづくり、手を抜かないものづくりが評価いただけたのではないか」と受け止めている。
栄誉に輝いた「響21年」は、酒齢21年以上の希少な原酒を入念に吟味してブレンドしたウイスキー。キーモルトには「山崎シェリー樽原酒」を使用し、合わせるグレーン原酒も酒齢21年以上の円熟原酒を厳選しているため、甘いドライフルーツの香りとスパイシーな香味が特長だ。口当たりはなめらかで、重厚かつ気品のある味わいと、奥行きのある余韻の長いアフターテイストが印象的である。そんな「響」の愉しみかたを福與氏に訊ねた。
「日常の中で、少し贅沢をしたい時、ちょっと特別感のある時、いつもよりワンランク上のお酒が心に浮かんだ時などに、ぜひ響を選んでいただけたら嬉しいです。広がる華やかな香りと日本の深い熟成感をお楽しみいただきたいと思います」
響、山崎、白州をはじめとするジャパニーズ・ウイスキーは、世界的なコンペティションで数々の賞を受賞し、プレミアムカテゴリーとして高い評価を維持している。グローバルなウイスキーシーンの中で、「響」が目指す方向性について福與氏は改めて示唆した。
「それなりの価格帯ですので、華やかな香りと深い熟成感を維持・発展させ、くつろぎのシーン、あるいは華やかなシーンで、世界中で最高のパートナーとして選んでいただけるような中味と製品の佇まいを目指していきたいと思います」
日本を代表するブレンデッドウイスキーが、今回もその実力を証明した。今秋から来年度に向けて、再び世界的なアワードの審査が開始される。今後もグローバルに活躍するジャパニーズウイスキーの動向に注目したい。
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