「竹鶴MUSEUM BAR TOKYO」オープン

May 2, 2014

4月29日から、初の竹鶴ブランドオフィシャルバーが六本木ヒルズに期間限定オープン

竹鶴政孝氏生誕120周年、ニッカウヰスキー創立80周年というアニバーサリーイヤー、竹鶴ブランド初のオフィシャルバーである「竹鶴MUSEUM BAR TOKYOが六本木ヒルズに期間限定でオープンした。

コンセプトは「夢」と「挑戦」。竹鶴氏の「一人でも多くの日本人に本物のウイスキーを飲んでもらいたい」という夢への情熱…すべてはここから始まった。「本物のウイスキーをつくる」という夢が本物になり、挑戦を続けた竹鶴氏の想いと技術が引き継がれて、現在もニッカウヰスキーでは高品質なウイスキーづくりが行われている。
竹鶴氏の夢を知り、その想いを受け継いだニッカのウイスキーが体験できる場所…それがこの「竹鶴MUSEUM BAR TOKYO」なのである。

このバーが開設されている六本木ヒルズには、毛利庭園が隣接している。奇しくもこの毛利庭園の場所は、以前はニッカウヰスキーの麻布工場だった歴史があるとのこと(1952年3月~1977年)。当時敷地内にあった池は「ニッカ池」と呼ばれていたそうだ(※現在の「毛利池」とは異なる)。
かつてのボトリング工場のそばでミュージアムバーとして竹鶴氏の志が蘇る…なんともドラマチックである。

外観には、ガラス張りの全面に竹鶴氏がスコットランドで蒸溜を学んだ際に記録した「竹鶴ノート」がプリントされている。これだけでウイスキーファンなら気分が高まるだろう。

店内は2つのエリアで構成されている。
「MUSEUM SPACE」では、大正時代に単身スコットランドに渡り、のちに「日本のウイスキーの父」と呼ばれるようになるまでの竹鶴氏の足跡を、ゆかりの品々やパネルなどの資料で紹介している。「竹鶴氏の夢や想いを共感するスペース」だ。
今回初公開となる、スコットランドから持ち帰った竹鶴氏の旅行鞄や夫妻のパスポートなどを含め、約30点が展示されている。
竹鶴氏自身による
「ウイスキー一筋に生きてきた。その意味では一行で片づく男である」という一言は、非常に重く、感慨深い。
また、歴代ブレンダーの肖像とともにニッカウヰスキーの要である「ブレンド」と「ブレンダー」についても、分かりやすく解説している。

そして「BAR SPACE」は「ニッカウヰスキーの味と香りを体感するスペース」だ。竹鶴ブランドのウイスキーを楽しめるだけでなく、様々な趣向が凝らされている。
ウイスキーのラインナップとしては、WWA2014で世界一に輝いた「竹鶴ピュアモルト17年」をはじめとするニッカのウイスキー各種に加え、2種類のテイスティングセット「竹鶴エイジングテイスティングセット」:竹鶴ピュアモルト、17年、21年 /「モルトウイスキーテイスティングセット」:余市10年、宮城峡10年、竹鶴ピュアモルト)で飲み比べができる。
さらに、4月30日から発売となった約1,000本限定の「竹鶴21年ピュアモルト ポートウッドフィニッシュ」1日20杯限定で登場。予約のみで完売だったこのウイスキーを味わう非常に貴重な機会だ。ぜひ試したいという方は、早い時間に訪れよう(15ml ¥1,620 お一人様一杯まで)。

また興味深いのは、「ウイスキー香り体験」としてバー内の各テーブルに香りのサンプルが置かれていること。5種類のキーモルトと3種類のウイスキーが用意されており、それぞれの香りの個性を体験するというものだ。
さらにチーフブレンダーの佐久間 正氏による「香りを楽しむミニセミナー」も開催される(日程は下記参照)。ウイスキーの違いがまだ実感できないビギナーの方も、より深く知りたい愛好家の方も、ブレンダーの知識と技を体感してみてはいかがだろう。

そして竹鶴ピュアモルトをベースに使用したオリジナルカクテルも3種類を提供。
日本バーテンダー協会(NBA)会長 岸 久氏による「ヘザーランド ~約束の地~」日本ホテルバーメンズ協会(HBA)会長 渡邉 一也氏による「Rita Road ~リタロード」プロフェッショナル・バーテンダーズ機構(PBO)チェアマン 北村 聡氏による「竹鶴の伝説」…それぞれ「竹鶴」の風味を生かしつつも飲みやすい味わいで、ウイスキーにまだなじみのない方も気軽に楽しめる。
スペシャルイベントとして各氏が実際に店内でカクテルを提供するとのこと(日程は下記参照)。カクテルに込めた想いとともにオリジナルの味を楽しみたい方は、この機会をお見逃しなく。

ドリンクだけでなく、リタ夫人のレシピを再現した特別メニューも6種類登場。竹鶴氏の舌に合わせた英国料理、さらにそのレシピを現代風にアレンジしたオリジナルフードが楽しめる。
ローストビーフには英国風のグレイビーソース、ミントソースの他にワサビを使用した和風ソースという3種類のソースが添えられており、竹鶴家定番のご馳走だったとのこと。
他にも羊肉が苦手な竹鶴氏のために牛肉を使用したリタ夫人流のシェパーズパイ、「竹鶴ピュアモルト」を使用したプディング…まるで竹鶴家の食卓に招かれたような気分になれるだけでなく、ウイスキーとも相性抜群なので、様々なドリンクをより美味しく楽しめるだろう。こちらもぜひお試しいただきたい。

5月18日までという期間限定ではあるが、竹鶴氏の足跡とニッカウヰスキーの80年の歩み、ウイスキーの様々な楽しみ方を提案しているこの「竹鶴 MUSEUM BAR」、ウイスキーファンならずともぜひ一度は足を運んで、五感で楽しんでいただければと思う。
こちらのバーは蒸溜所のお膝元である仙台(6月予定)、札幌(10月予定)でも展開されるとのこと。今回の来店が難しい方は、蒸溜所見学にあわせて計画されてはいかがだろう。「日本のウイスキーの父」をより身近に感じられること請け合いだ。

概要

店名

竹鶴MUSEUM BAR TOKYO

オープン期間

4/29(火)~5/18(日)

開催場所

六本木ヒルズ内 「ヒルズカフェ/スペース」

電話番号

03-6406-6833

営業時間

11:00~23:00(L.O. Food/22:00 Drink/22:30)

※期間内無休

予約

不可

 

バーテンダーイベント

NBA会長 岸 久氏

5/3(土)

16:00~、 18:00~

HBA会長 渡邉 一也氏

5/4(日)

16:00~、 18:00~

PBO チェアマン 北村 聡氏

5/17(土)

16:00~、 18:00~

※事前予約不要

 

香りを楽しむミニセミナー
ニッカウヰスキー株式会社 チーフブレンダー
佐久間 正氏
5/2(金) 18:30~、20:00~
5/9(金) 18:30~、20:00~
※事前予約不要

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